
株式会社秀花園
藤間 崇史様/斎藤 未輝 様
静岡・熱海にて宿泊事業を展開。温泉旅館「秀花園 湯の花膳」は創業74年の歴史を持つ。
- 業種 サービス業
- 所在地 その他地方
- 従業員数 31~50名
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導入サービス
「入社することではなく、入社後に何をしたいかを考えてほしい」

当社は、「入社すること」よりも「入社後に何をしたいか」 を重視しています。旅館業は誰でも始められる仕事ですが、お客様の期待を超えるサービスを提供するには、現場での実践と深い学びが不可欠です。
従来の採用では、旅館業務を十分に理解しないまま入社し、ミスマッチが生じることがありました。そこで、入社前に実際の業務を経験し、仕事の本質を理解しながらキャリアを考える場として長期インターンを導入しました。短期間のプログラムでは伝えきれない「 旅館の仕事のリアル」を体験し、社員と共に働くことで、自分が本当に何をしたいのかを考える機会を提供しています。
また、長期インターンは単なる就業体験ではなく、「自ら考え、挑戦し、成長する場」 でもあります。現場での実践を通じて学びを深め、入社後に即戦力として活躍できる基盤を築くことができます。さらに、社員がインターン生を指導することで、組織全体の意識改革も進んでいます。
入社することが目的ではなく、その先にある成長こそが大切です。当社は、企業と学生がともに成長できる環境をつくるため、これからも長期インターンを推進していきます。
もっと深掘り!なぜ長期インターンで成果が出ているのか?
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01
学生の自信につながる
実践重視のプログラム内容長期インターンでは、学生が即戦力として働く経験を通じ、大きく成長できる環境を提供しています。 現場の忙しさを肌で感じながら、初日から接客・仲居業務に取り組み、お客様対応やおもてなしを実践。インターン生としてではなく、「秀花園の顔」として責任を持ってお客様を迎えることで、社員と同じ意識で仕事に取り組んでもらっています。また、お客様から感謝の言葉やお心づけをいただくことで、自分の働きが評価される瞬間が生まれ、自信へとつながっています。さらに、最終日には「未来の秀花園のために私たちができること」をテーマに、2週間の体験を振り返り、社員の前で秀花園の未来を真剣に考えたプレゼンを発表。これらの取り組みは、学生の自信をつけるだけではなく、社員にも刺激を与え、現場全体に新しい風を吹かせています。
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02
「先生役」を社員が担い、
学生の成長をサポート長期インターンの成果を支えるのは、現場の社員が「先生役」として学生の成長をサポートする体制です。「先生役」は学生一人ひとりの性格や特性に合わせた指導を行い、消極的な学生には「まずやってみよう」と背中を押し、挑戦する姿勢を育てます。積極的な学生にはより高度な業務を任せ、責任感を持って取り組む機会を提供することで、さらなる成長を促しています。また、「先生役」を担うことは社員自身の成長にもつながっています。業務を言語化し、学生に伝えることで、仕事の魅力や難しさを再認識する機会となります。こうした経験を通じて、社員が自身の役割を見直し、新たな気づきを得ることも、長期インターンの大きな価値の一つです。
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インターンを実施して一番変わったことは?
長期インターンを実施して最も大きく変わったのは、「社員の目線」です。特に、「全社採用」に対する意識が大きく変わりました。この変化の中心にいたのが、社員である斎藤です。彼女が主体的に長期インターンの取り組みを進めたことで、組織全体の意識改革につながりました。
これまで採用活動は、私が主導していました。しかし、斎藤が社員の立場から責任を持ち、一生懸命に取り組む姿が、他の社員にもよい刺激を与えてくれたのです。同じ社員として奮闘する彼女の姿は、私や幹部陣が発するメッセージとは異なり、社員の心に響いているのを感じますね(笑)。
斎藤の行動は、社員一人ひとりの意識を変え、会社全体に新たな風を吹かしてくれました。今後も全社採用を推進し、社員の目線をそろえ、「熱海一の旅館」を目指していきます。