株式会社コーケン
石塚貴大様
1983年設立。2005年に株式会社コーケンに変更。
測量業・建設コンサルティングを実施。
- 業種 建設・不動産業・リフォーム
- 所在地 関東圏
- 従業員数 51~100名
- 導入サービス
社長交代の機会に新卒採用に踏み切るが、認知度の低い業界ゆえ課題が山積
- 社長交代の機会に、より多くの新卒を採用し、人を育てる仕組みを構築したい。
- 測量技術がない大卒を採用し、誰が教育するのかという社内反発があった。
- 一般的な認知度が低い業界なのに優秀な新卒学生を採用できるのか不安。
活動開始に遅れをとったにもかかわらず、優秀人材の採用に成功!
- 2020年卒の採用活動は19年3月開始とかなり遅かったが急ピッチで実施。
- すでに大手に内定していた優秀な学生を採用できたことで会社が大きく変化した。
- その学生が入社後早々に採用担当となり、新卒採用の基盤づくりに拍車をかけた。
ご支援ヒストリー
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01
「測量士が歩けば、道ができる。」
仕事のインパクトを最大限に引き出す仕掛けづくり採用メッセージの策定では、馴染みのない「測量」をどう魅力的に切り取るかが鍵となりました。橋もダムも住宅も、測量士がいなければインフラは成り立ちません。「地球規模の仕事をしている」「社会に大きく貢献している」という訴求を打ち立て、イメージを変化させました。
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02
ただ土地の境界を測る仕事ではない。
「実は対人力が要」という“仕事の本質”をストーリー形式で伝えるインターンでは「土地の境界決め立ち合い」というリアルな場面において、現場でよく見られるトラブルの対処法を学生に考案してもらうワークを実施。ただ土地を測るのではなく、お客様との信頼関係を築くことこそが仕事の醍醐味であるという訴求ができました。
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03
内定者〜3年目までのMind / Skill / Knowledgeを明確化。
職種別の育成マップで、盤石な迎え入れ体制を構築新卒入社された方が1年目より採用担当者として従事されることになり、入社後もLegaseedが伴走させていただきました。とくに未整備であった教育体制や賞与の評価基準も言語化。「地籍」「総合職」など各職種に対して指標を設けることで、社内の迷いをクリアにしました。
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なぜ新卒採用を始めようと思ったのですか?
元々新卒採用は地域限定かつ専門学生を中心とした採用を行っていました。私の父が創業社長で、トップダウン経営を進めてきたのですが、社長交代のタイミングで、私自身「もっと幅広い学生を採用したい」という想いを実現させたいと考え、全国的な大卒の新卒採用を始めることにしました。
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専門学校卒の採用から大学卒の採用に転換する上で、不安だったことはありますか?
「測量の勉強をしていない大卒人材を、誰がどう育てるの?」という現場からの不安の声が第一に上がっていました。さらに全国展開はライバルとなる企業が増えるので、認知度の低い業界には人が集まらないのではないか?と懸念がありました。
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Legaseedにコンサルティングをご依頼いただいた決め手は何でしたか?
近藤社長のお話に共感したからです。「会社が人を採用・育成するには3億円かかる。どんな人を採用してもそれだけの投資です。ならば、入口設計の段階で投資を行い、優秀人材や会社の将来を担う人材を採用できたほうがよくはありませんか?」という言葉にハッとさせられました。正直、はじめは契約料が高いと感じましたが、この金額は採用費だけでなく社内の研修費・会社全体の広告費でもあると感じ、料金以上に得られるものが大きいと感じたので、依頼に踏み切りました。
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実際にどのようなことをご依頼いただきましたか?
最初にお願いしたのは、2020年卒の新卒採用です。2019年3月からの開始とかなり遅いスタートだったのですが、Legaseedさんのサポートのもと急ピッチで体制を整えました。結果、大手からも内定が出ていた優秀人材を1名採用でき、弊社にとって大きな転機となりました。彼は入社1年目にしてすぐに採用担当を担ってくれたのですが、翌年彼一人で4名の優秀人材を採用することができたんです。優秀人材のパワーを早々に感じましたね。
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入社1年目で4名の採用!すごいですね。なぜそういった優秀な人材を獲得できたと思われますか?
ブランディングがつくられたことだと思います。学生が集まらないのは不人気業界だからと考えていましたが、Legaseedさんから、単に仕事内容や魅力が認知されていないからだと教えてもらいました。そこで、仕事内容を丁寧に・より魅力的にお伝えし、学生に「もっと知りたい」と思っていただけるような採用活動を意識しました。
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ブランディングですか。具体的にどのような施策を実施されたのでしょうか?
たとえば会社の採用キャッチコピーは、Legaseedさんから提案いただいた「測ろう、地球を。」を採択。「コツコツと積み上げれば、公的なものになる、誰かのためになる」という測量の魅力をキャッチーに表現していただき、泥臭いがインパクトのある仕事として、若者に刺さるコピーになったと思います。さらに増設するオフィスの設計もLegaseedさんに依頼。測量の歴史や道具をあしらったり緑や木を使い、自由な発想で意見を出し合える空間をデザインしていただきました。会社全体を通して、ワクワク感が以前より格段と醸成されたと思います。
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印象が変化したのですね。実際学生からはどんな声をもらいますか?
「もともと志望度はあまり高くない状態から選考に参加したが、仕事や会社の魅力が強く伝わり、気がついたら第一志望にしていた」といった嬉しい声をもらいました。さらに入り口の部分だけでなく本題のインターンシップコンテンツにおいても、「測量事業に対しての熱い想いや会社の歴史がよくわかり、仕事に対する誇りを感じられた」「主体的に働ける環境があることを実感できた」とわたしたちが伝えたかったメッセージが、しっかりと伝わっていました。このような反応をいただけたのも、Legaseedさんの戦略設計のおかげだと感じております。
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社内でも反響はありましたか?
はい。インナーブランディングにつながるだけでなく、改めて会社の体制を見直したことで、教育制度や賞与の評価基準などが構築されたことも社内反響を生みました。制度を決めるプロセスについても、過去の父親のトップダウン体制から、今では社員自身が今後の経営をどう舵取りするかを考える前向きな組織に変化しています。結果、社内の士気も上がり、主体的に仕事をする社員が増えたと思います。
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サービス全体を通して感じたLegaseedの良さ・強みは何でしょうか?
企業の「見せ方」に熟練している点です。以前は、新卒採用の体制を整えるにあたって「門構えばかり立派でも…」と正直、躊躇するところもありました。しかし、説明会やHP、オフィスの見せ方を洗練していただいたことで、自分たちが目指すべき指標を作ってもらえている感覚を持つことができました。私たちは図面を描くのは得意かもしれませんが、「魅せていくこと」は不得意と感じます。自分たち以上に自分たちの想いを巧みに表現してもらい感謝でいっぱいです。
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御社にとって、Legaseedはどのような存在ですか?
「自社と常につながってくれる」存在です。社として大切にしている軸を汲み取り、さまざまな手段をもって形にしてくださるので、採用だけでなく、組織全体のサポートを安心してお任せすることができます。新卒採用においては常に最前線で取り組まれているので、変化に対応していくためにも継続的にご支援をお願いしています。
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今後の目標は?
より全国規模での測量士の採用を進め、業界としてさらに大きな仕事がしたいです。さらにドローンに関わる業務や3Dの測量設計等、最新の技術も取り入れるため新入社員からの新たな発想も取り入れていきたいです。
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Legaseedのコンサルティングは、どのような企業にオススメですか?
企業から発信するメッセージに一貫性を持たせたい方にオススメです。採用は会社の根幹を言語化するプロセスです。ここに携わっていただいているからこそ、ホームページ・オフィス・社内制度まで、会社づくり全体に軸を通して構築できます。
学生の心境を考えるだけでなく、
自分たちの心をも動かす仕掛けが必要です
コーケン様同様、「門構えばかり立派でも…」とブランディング施策に戸惑われる方も多いですが、まずは社内にいる自分たちが、自社に対し誇りを持てているか・ワクワクできているかという視点を大事にしていただきたいです。
学生は鋭い目で企業を見ています。企業の自社に対する自信が選考の節々から伝わるのです。自社の魅力を言語化し表現することで、はじめて学生から選ばれる企業となります。Legaseedはそんな「自分たちが誇りのもてるブランディング施策」をご支援いたします。