一般財団法人 岐阜県公衆衛生検査センター
理事長 中村 弘輝 / 総務部総務課 主任山内 彩 / 検査分析部 水道検査課 係長酒向 昌代様
1973年設立。第三者検査機関として、公正・中立な立場で、
公衆衛生・生活環境関係の検査分析・調査業務に重要な役割を果たす。
- 業種 その他
- 所在地 その他地方
- 従業員数 101名以上
- 導入サービス
長期的な組織成長には人事改革が不可欠だが、職員には保守的な考えがはびこっていた
- 5年ほど前から学生のエントリー数が減少、質にも課題感があった。
- 自ら考え、自分の行動に責任を持つ主体的な職員を増やしたかった。
- 保守的な考えの役員が、新卒採用コンサルティングの導入に反対していた。
学生に組織の魅力が伝わり、エントリー数が約3倍に。職員にも当事者意識が芽生える
- エントリーの数が増え、さらに主体的な学生に出逢えていることを実感。
- 職員も「選考を通じて学生の人生を応援」というGIVEの意識が芽生える。
- 職員が自主的に制作した動画のメッセージをみて涙する学生も生まれた。
ご支援ヒストリー
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01
新卒採用とは組織を変える活動
リクルーター研修で社員の意識を改革保守的な傾向のある組織では、新卒採用に意義が感じられないと反発が起きがちです。弊社は、まず「なぜ今新卒採用が必要なのか?」という大きな問いに焦点を当てる研修から実施。採用の仕組みづくりだけでなく、採用する当事者としての意識をお客様とともに育むことができるのも、Legaseedならではの特徴です。
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02
「環境と生命を守る」メッセージで仕事のインパクトを表現
一般財団法人への先入観を破る理事長や職員の方へのインタビューを通して、「単調と思われがちな一般財団法人の業務。時代に合わせて分析対象が変化するなか、公衛検は常に新しい検査領域で挑戦していく!」という強い意志を感じました。採用コンセプトでは、このような公衛検の魅力を「環境と生命を守る」という強いメッセージや勢いのあるデザインで表現しました。
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03
「新規事業を立案せよ」
公衛検の“リアル”を知るインターンシップインターンシップでは「入所10年後、所内コンペで新規事業を提案するなら」という課題を制作しました。公衛検ツアーや2回に及ぶ検査体験、複数職員へのインタビューを通じて公衛検の「現在」を伝えるなど、ミスマッチを防ぐだけでなく、入所後に描ける「未来」に対してワクワク感を醸成するコンテンツとなりました。
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なぜ新卒採用を始めようと思ったのですか?
私たち一般財団法人岐阜県公衆衛生検査センター(以下、公衛検)は公衆衛生・生活環境関係の検査分析・調査業務を行う団体で、現場からはずっと即戦力となる中途採用を求められてきました。しかし、理事長交代のタイミングで、今後組織として大きく飛躍するためには人事評価制度を変えることと、伸び代の大きい新卒採用に力を入れるべきだと考えました。
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新卒採用を始めるにあたって、課題はありましたか?
実は新卒採用は5年ほど前から開始し、毎年20名ほどのエントリーはあったのですが、その数が徐々に減り、学生の質も下がってきていると感じていました。また、法人全体で見た時に「中間層が弱い」という課題もありました。「言われてからしか動かない受け身の姿勢の職員」が一定数存在していたため、状況を打破しようと、2021年にMission・Vision・Valueを策定。そこに「成長」というキーワードを入れたんです。もっと主体的な職員を育てなければ組織の発展はないと感じていたのです。
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新卒採用支援導入の際は他社と比較検討されましたか?
10社以上検討したのですが、決め手になったのはLegaseedさんのセミナーでした。Legaseedさんが大切にしている「思考力」「行動力」「影響力」が備わった人物を採用すべきという考えに共感。学生にアピールできるような魅力的な組織をつくってから新卒採用を始めるのではなく、新卒採用をしながらアピール力のある組織をつくっていけばいいという考えにもハッとさせられました。
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Legaseedに依頼することに対して所内の反応はいかがでしたか?
役員は当初、大変消極的で、導入のハードルは高いものでした。公衛検は職業柄、変化より安定を好む保守的な職員が多く、コンサルティングを導入した経験もさほどありません。実際、打ち合わせの席で険悪な雰囲気になってしまったこともあり、申し訳ないと感じるくらいでした。
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役員の方は何をきっかけに導入を決意されたのでしょうか?
Legaseedの社員さんたちの誠実な人柄に触れ、採用支援実績豊富なノウハウを目の当たりにしたからです。所内の反対もあったため、通常とは異なるスタイルでの採用戦略設計をお願いしたのですが、Legaseedさんは、それまで導入に猛反対していた理事も納得する戦略提案をしてくださりました。私どもには考えもつかないような新しい集客方法を組み込んでいただいたり、公衛検のために豊富なノウハウを惜しげもなく与えてくださるLegaseedさんなら、信頼できると思ったようです。
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Legaseedのコンサルティングを導入されて、採用スタイルに変化は起きましたか?
選考方法はガラリと変わりました。今までは実務である分析体験のみ行なっていましたが、Legaseedさんと設計した選考方法では、チームで話し合う・協力し合う・公衛検の文化を知る、という仕事の深い部分を体感してもらうプログラムに変更。さらに、従来の分析体験は来るもの拒まずで前提知識がない状態での参加でしたが、今は事前に公衛検の説明動画を学生に配信し、見てもらう形式に。インターン参加前から学生に理解を促すことで、より内容の濃い体験にできていると思います。他にも、理事長自ら前に出て、公衛検の魅力や組織として大切にしている考えについて発表する機会を設けています。
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企業のリアルを感じられる選考に変化したのですね。 学生さんからの感想などはございましたか?
学生のアンケートでは「依頼された仕事を請け負うのみだと思っていたが、実際は時代の流れに敏感で、社会や自分の将来を見据えてさまざまなことに挑戦できる環境が整っている組織だと感じた」といった回答をもらえました。ニッチであまり知られていない業界ですが、Legaseedさんのおかげで他の検査機関とは異なる魅力を伝えられたと感じています。
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他に実施された採用方法で、よかったと思う事例はございますか?
ターゲット層に確実に届く集客方法です。今までは岐阜県主催の就活説明会に参加してきましたが、文系学生が多く、私たちにはあまり効果がないと感じていました。そこで、Legaseedさんのアドバイスで大学の研究室に直接チラシを配ったところ、意外にも多くの理系学生に興味を持っていただけました。クチコミで公衛検を知った学生も増えたようです。一般的に言われる採用方法をただ実施するのではなく、私たちに合う方法を熟考してもらえたりと、真摯に伴走してくれるLegaseedさんには感謝しています。
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職員の皆様に気持ちの変化などはございましたか?
リクルーター研修で、新卒採用に対する意識が変化したと思います。研修では「採用活動は学生が会社に人生を投資する場」「学生に選んでもらえる組織にならなければならない」という考え方を学びました。その結果、職員一人ひとりに、「選考を通じて学生の人生を応援したい」というGIVEの精神が芽生えました。2daysインターンシップの最後に流すための動画を制作し、「いい2日間をありがとう。学生にとって就職活動は人生を左右するもの。ぜひ、これから充実した就活をして、いい人生を送ってほしい」というメッセージを込めたところ、涙を流す学生もいました。
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職員の皆様からは実際にどんな声が上がっていますか?
正直最初は慣れないことも多く、業務が増えて大変だと感じたようです。しかし学生と向き合う時間が増え、私たちも学生もお互いを深く理解し合った上で採用できたため、ミスマッチの解消につながったと思います。現場職員からは、将来の仕事仲間を自分自身で選ぶ機会があってよかったという声があがりました。これまでは「気づいたら新人が入ってきていた」と、どこか他人事のような感覚だったのですが、今では「これから一緒に仕事をする仲間なのだ。自分が育てていかなければ」という責任感が生まれたようです。
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Legaseedのコンサルティングは、どのような企業にオススメですか?
ニッチな業界です。公衛検と同様の業務を行う他の団体も新卒採用がうまくいかずに困っているところは多々あります。そのような組織にLegaseedさんを紹介することもあるのですが、料金を聞いて二の足を踏むことが多い。しかし、将来を見据えて、新卒採用に投資する覚悟をもった組織がさらに増えるとよいなと感じています。
「大切なのは『未来を見据えて投資する覚悟』 新卒採用は、人と組織の未来を変える」
中村理事長がおっしゃるように、新卒採用に多額の投資を行うことに躊躇する経営者の方は多いです。しかし、一度新卒採用を始めると、想像以上の“変化”が得られます。
組織を本気でよくしたいという経営者の方の強い気持ちと”覚悟”があれば、会社の未来を真剣に話し合う機会が生まれ、将来像に向かって組織が一体化し、これから入ってくる人材のために組織環境が整備されていきます。Legaseedは、新卒採用を通した理想の組織の実現を全力でご支援してまいります。