
株式会社西原ネオ
近藤 香織様
1962年設立。排水処理の設計・施工・水質管理などを行い、社会のインフラを支え続けている。
- 業種 インフラ
- 所在地 関東圏
- 従業員数 101名以上
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導入サービス
業務と目標に追われる中、組織の採用への熱量は低く、短視的に
- 紹介会社経由の採用が中心で、深い魅了づ けができず、目標採用人数5人が未達。
- 「採りたい学生より採れる学生」の採用が続 き、似た人材ばかりに。
- 採用現場と配属先で採用への温度差が大 きく、一枚岩の組織になれていない。
他業界志望者も含め 7名採用!口コミ拡散と内定者活躍で、翌年の採用にはずみ
- 他業界志望ながら理念や価値貢献に共感 し、入社を決めた内定者も。
- 口コミから選考参加の25卒志望者も。施策 一年目にして採用ブランディングに。
- 各部門から内定者への期待の声が。既に組 織に新風を吹かせ、後輩採用でも活躍。
ご支援ヒストリー
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01
全社を巻き込んで自社の魅力を再定義。
たどり着いたのは水処理の先にある「価値」。馴染みのない「水処理」という仕事を、誰にどう魅せるか。採用関係者だけで完結していた採用設計に全社を巻き込んで検討。
現場の声から新たな求める人物像や、水処理という手段の先にある「紛争を解決するかも」「教育普及につながるかも」という価値を見出しました。 -
02
机上の説明を抜け出し、
体感させる採用の仕掛け作り。
「山登りインターン」で採用ブランディング山頂の水処理施設を目指して社員と山を登る3daysインターンを実施。
水が守る自然や動物たち、西原ネオの社風をまるっと体感してもらい、学生を魅了づけ。実施早々に口コミからの参加者もおり、早速採用ブランディングにつながっています。 -
03
学生にとっての価値と未来を問う。
他業界志望者も理念共感で入社を決意西原ネオと学生の未来を同時に描くワークで、入社後の自己実現をイメージしてもらいます。
はじめは教育やエンタメなど他業界を志望していた学生も、ここまでの選考で伝えてきた理念や価値に共感し、入社を決意していただけました。
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どのような課題を抱えられていましたか?
新卒採用は以前から行っていたものの、目標人数5人が達成できない年が続いていました。
徐々に「採りたい学生」よりも「採れる学生」を探すようになり、似たような人材ばかりに。
また組織全体の採用への関心も低く、やっとの思いで採用した学生も、現場では「担当者が連れてきた新卒」とどこか他人事でした。 -
当時はどのように採用されていたのですか?
専任の採用担当がおらず、正直片手間での対応になっていました。
流入は基本紹介会社経由だったため、接触時間が短く十分な魅了づけもできず…その分、「どう紹介会社に頼らず、きちっと採用していくか」が肝要と考えていました。 -
Legaseedとの出会いや、プロジェクト始動時の印象はいかがでしたか?
一番最初の出会いは、小池さん、山本さんとセミナーでお会いしたこと。
とにかく明朗快活という言葉がぴったりな方だと思ったのを覚えています。
Legaseedへの依頼が決まった時も、「未知の取り組みだが、とにかく波に乗ってみよう」という期待感に溢れていました。 -
ご契約後は具体的にどのようなことから始められましたか?
自分たちの仕事の価値や、本当に求める人物像はなにか、全社で議論・再定義することから始まりました。
そもそも事業部を跨ぐ取り組み自体珍しかった私たちにとって、全社で組織を言語化していくのは気づきの連続でしたね。
中でも衝撃だったのは、採用関係者が想定していた求める人物像を現場は求めていなかったこと。これまでは、社風と近しい真面目な学生を狙っていました。
しかし、各事業部にとったアンケートでは「自分から情報を取りにいく姿勢は開発に活かせる。だからトレンドに敏感な子が欲しい」など予想だにしない回答が。
自分たちだけでは絶対に気づけなかったため、早速、全社採用の重要性を痛感しました。 -
会社の訴求内容も変化したのでしょうか?
より大きな価値を訴求するようになりました。
水処理という自分たちの仕事を見つめ直した時、その先にある可能性に気づいたためです。
世界には水を求めて紛争を起こす国がある。水汲みに行くから教育を受けられない子どもがいる。
大袈裟かもしれないが、水処理という仕事は世界の様々な問題を解決しうる仕事ではないか。
すると、環境関連だけでなく、NPOや教育系を志望する学生も視野に入ってきました。 -
選考にはどのように落とし込んだのでしょうか?
水処理という事業・手段ではなく、その先にある価値を体感してもらうこと。
そして、学生の人生にとっての価値とは何か、本当にやりたいこと・実現したいことは何かを問うこと。
この2点にこだわり、汚水を元のきれいな水の姿に戻す水処理になぞらえた「ありのままで、生きろ。」という
採用コピーのもと、選考を展開しました。
選考序盤の1dayインターンシップでは、水のろ過実験や水処理の意義を考えるワークで事業理解を深め、3daysインターンシップでは、なんと社員とともに山登りを実施。
標高約1700mの自社の水処理施設を目指しながら、現場を感じてもらいました。 -
選考で登山はユニークですよね。効果はいかがでしたか?
水が守っている自然に触れてもらい、ダイレクトに西原ネオの価値を届けられたと思います。
複数の社員と3日間過ごすため、事業だけでなく社風や社員同士の関係性も体感してもらえました。
今年「選考が面白いと聞いた」と口コミから参加してくれた学生もいて、早速採用ブランディングに繋がっています。
Legaseedさんから山登り選考の事例を聞いて、チャレンジしてみて本当によかったです。 -
最終的には何名の方が入社されましたか?
おかげさまで、個性あふれる7名の学生が入社を決意してくれました。
もともと志望層として厚かった環境系に加え、社会貢献系や教育系など様々な学生が集いました。
中でも、エンタメ系を第一志望としていた学生が「自然から得たものを自然に返す、という理念に共感した。
選考を通してやりたいことが見えてきた。」と言ってくれた時は、自分たちの価値が伝わったんだ、と本当に嬉しかったです。
7名には、とにかく新しい風を吹かせてくれることを期待しています。 -
採用活動を通して社内には変化がありましたか?
社内でものすごいエネルギーを感じるようになりました。
全社で採用に関わった分、すでに現場側が内定者のキャラクターを掴んでいて、担当が採ってきた子、どころか「この子と働きたい」と指名が入るほど愛着が生まれています。
特に実感しているのが内定者の活躍。
今年も実施した山登りインターンシップでは、社員では果たせない兄貴分的存在を自ら務めてくれ、すでに「後輩を育てる」意識が芽生えています。 -
Legaseedに依頼してよかったと特に感じていただけた部分は何でしょうか?
ひとつは問う力。
最初から学生の方を向くのではなく、まずは私たちに対して根気強く問いを投げかけ、会社に、事業に、志に向き合わせてくださいました。
そのおかげで、新たな価値と新たな人材に出会えました。そして、なんと言っても伴走力。私たち以上に西原ネオを考えてくださった皆さんには本当に感謝しています。
泊まり込みのインターン中、お風呂の中でまで相談させていただことも…(笑)何かあると頼ってしまう存在です。 -
今後の目標は?
西原ネオの志・将来的な展望に共感してくれる学生を1人でも増やすことです。
そのためには、全社採用を本社だけの取り組みにとどめず、各支社に伝播させていき、採用から西原ネオを盛り上げていきたいです。
学生に一方的に伝えるのではなく、材料を与え、自力で考え、共感してもらうことが重要。
どんなに熱意ある学生でも、事業内容や企業文化を言葉だけで理解するのは難しいものです。
特に、西原ネオ様のように馴染みのない業界では、「いかに自分ごととして共感・理解してもらうか」という視点が重要。まず自社の魅せ方の幅を知り、学生に現地視察や社員交流などの材料を与える。そうして学生自身が考える余白を残した状態で、自社と自分の志をどう紐付けてもらうかが鍵となります。
Legaseed は「自社の魅力と学生の共感を引き出す採用設計」をご支援いたします。