
株式会社増田喜
増田 喜一郎様
1949年創業。生活者~法人問わず古紙を回収し資源化するリサイクル業を営む。地域の子どもたちに向けたエコ教育をはじめ、福井県のエコ推進を精力的に担う。
- 業種 製造・卸売業・⼩売業
- 所在地 その他地方
- 従業員数 51~100名
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導入サービス
新卒採用をはじめたきっかけ
元々は家族経営だった当社。挑戦意欲はあれど、家族で新規事業を興すのは限界があると感じはじめ、社員と共に夢を描こうと考えました。
しかし、当時は誰もが現状維持を望んでいるような雰囲気で。正直、志一つに未来を切り拓く想像がつきませんでした。
方法を模索する中、仕事とは単なる生活の糧ではなく、物心両面の幸福をつくるものだと考えるように。組織への思いが高まり、今まで以上に人材投資に前向きになりました。
ただ、採用難易度の高い福井では、中途採用でも思うような出逢いはなく…新風に期待するしかない、と2019年にLegaseedさんと新卒採用に踏み切りました。
挑戦欲はあれど、家族で新規事 業を興すのは限界
- 当時は誰もが 現状維持を望んでいるような雰囲気
- 採用難易度の高い福井では、中途採用でも思うような出逢いがない
【結果】数十人の最終選考学生から3名を厳選!採用の自走化が進み、毎年採用
- 攻めの合同説明会
- インターン型選考
実際の採用活動 内容
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01
会場で注目を集める、
攻めの合同説明会5年前の福井合説では積極的に学生に声をかけ、新たな出会いを生み出す。周囲が苦戦する中で賑わうブースを実現。説明会には80名が参加しました。
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02
ストーリーワークで事業と
文化を知る インターン型選考やりがいや社風を具体的に掴める、ストーリー型グループワークを実施。「増田喜の社員ならどうするか。背景にある想いは何か」まで考えることで、真の会社理解が進みます。思考・感覚レベルまで見極めやすい選考です。
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03
人生は山登り、社員と一緒に
汗をかき入社の覚悟を決める「長い人生、いいことも悪いこともある。それでも一緒に励まし合い乗り越えていこう!」そんな想いをもって、最終選考は山登りを行っています。学生と社員が一致団結して登頂を目指し、心の絆を深めます。
もっと深掘り! なぜ学生に選ばれるのか?
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01
「自分らしく働けるか」
互いに本音で考えぬくから人手欲しさではなく、「働くことと人生」について掘り下げ、互いに覚悟を持って入社を決めています。そうして入社した先輩たちが、より強い輝きと実感をもって、学生を魅了づけしてくれるんです。自分らしく働くとは、挫折なく楽に働けるという意味ではありません。壁にぶつかり苦しくても、 志に向けてここで頑張り続けたい 、と思えるかということです。一度壁を乗り越えた人は、凄まじい活躍を見せます。だからこそ説得力を持って、学生と「自分らしく働くこと」を考え抜けるのだと思います。
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02
一人ひとりに役割を与え、それが
果たせる環境を整えているから新卒採用をはじめてから、誰もが自分の仕事を全うできるよう、事業のあり方さえ柔軟に変えてきました。たとえば、通常トラックで行う古紙回収は、かなりの力仕事。女性ドライバーも危険なく役割と責任を果たせるよう、小回りの効くワゴン車で少量ずつ回収してもらっています。イキイキ働くためには、仕事の削減や根性論ではなく、環境レベルでマッチすることが重要。柔軟な仕組みづくりの結果、イキイキ働く社員が増えていると感じます。
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03
損得ではなく「善悪」が判断基準となる、
誠実な風土だからリサイクル業の私たちは、利己的な考えではやっていけません。心で差し出されたものに対して、心で応える必要があります。増田喜の字の通り、人の喜びを自分の喜びとするような利他的な人でないと続かないでしょうね。だから、社員には常々「損得ではなく善悪で考えて」と伝えています。実は、新卒社員の中で「実家がお寺」という子が2人もいるんです。そんな方々と共鳴するほど、深く根付いた利他的な考え方が、学生の「ここで働きたい」という思いを醸成しているのかもしれません。
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採用成功で大事だと思われることは?
「この学生にとって、何が最善か」を考えて関わること。増田喜風に言うなら「目の前の学生の喜びを、自分の喜びとすること」ですね。
就職活動に臨む学生の多くは「いい会社」に行こうとしますよね。地方では特に。でも、いい会社ってなんだろうか。人生を通して働き続けたいと思えるだろうか。そんな問いを学生に投げかけています。すると学生は、まだ自分でも気づいていなかった願望や価値観に目を向けはじめ、「選択肢が広がった」という顔をするんです。
私は出会った学生一人ひとりに、夢を描き、その人らしく幸せになってほしい。「就活」と一般化せず、「何が自分の人生を豊かにするか」を目一杯探求してほしい。
だからこそ、視界を開くきっかけを与えられた瞬間は「ああ伝わった」と嬉しくなりますね。究極、その先で選ぶのが増田喜じゃなくてもいい。その子の選択肢を広げられていればいい。心底そう思いながら「この学生にとって何が最善か」を考え行動しています。
そうした関わり方から、私たちの利他的な姿勢が伝わり、回り回って魅了づけになっているかもしれません。誰かの喜びを自分の喜びにできる、そんな仲間と喜びの輪を広げていきたいですね。