PEM Japan株式会社
代表取締役社長 / 靏久 達也 相談役 / 冨山 高志様
1990年設立。工業用ファスナー・金属加工機器の販売
2020年に米国PennEngineering®のグループに加入
- 業種 製造・卸売業・⼩売業
- 所在地 関東圏
- 従業員数 31~50名
- 導入サービス
M&Aで日系から外資系企業になり社風がガラリと変わって混乱状態に
- 責任者が50歳以上と社員の高齢化が進み、若返りを図る必要が出てきた。
- 日系企業が外資系になったため組織風土が激変し、社内の雰囲気が悪化。
- 既存社員が外資のスピードについていけず違和感を訴えていた。
組織にまとまりができ、初の新卒採用でも4名採用に成功!
- 研修実施で社に1本の軸ができ、社員の納得感をもって組織改革を乗り切る。
- 新卒採用は未経験でフレームもなかったが目標4名中4名採用に成功。
- 新卒の受け入れにより既存社員が業務への主体性を発揮するようになった。
ご支援ヒストリー
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01
「1mmのネジの可能性、地球規模」
社会に与えるインパクトを訴求し、学生の注目を集める一見学生にとって馴染みのない「ネジ」に関わる仕事の魅力を最大限に訴求するため「1mmの可能性」のコピーをご提案。「自分の手でさまざまな製品を世の中に送り出せる」「国内シェアはもちろん世界規模で活躍できる企業」と学生がキャリアの可能性を感じるブランディングに注力しました。
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02
行動指針を明確にするワークで
盤石な組織体制を構築企業として掲げている「CORE/Value」に基づく行動とは何かを理解し、日頃の業務とつなげていく研修を実施。行動指針を明確に言語化することで、社として同じ方向を見て進んでいけるようになります。また、SWOT・3C分析も行い自社理解を深めました。
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03
新入社員自ら受け入れ体制を考案
年次関係なく活躍する組織へ内定を承諾した後、即戦力化するための支援も実施。内定者ながら「どのレベルまで仕事ができたら昇格とするか」など、新卒人材の受け入れ体制の構築にも関わってくれました。社員の皆様からは「3年目社員の働きぶりです」とのコメントをいただきました。
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なぜ新卒採用を始めようと思ったのですか?
きっかけはM&Aです。それまでの30年間は中途採用のみ行ってきましたが、グローバルな外資系企業と合併したことにより、社内に新しい風を吹かせたいという期待のもと新卒採用を開始しました。
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初めて新卒採用を実施する上で不安だったことはありますか?
経験者採用の場合、社会人としての基礎に関する研修はなくても問題ありませんが、新卒採用の場合は学生から社会人になるための研修プログラムを導入する必要があります。当初はその制度づくりをどのように進めればいいか懸念していました。加えて、社長が新卒採用の必要性を感じていなかったことも不安の種でした。
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新卒採用に踏み切った決め手はなんですか?
もともと新卒採用を行っている企業の方が活気があると感じていたものの、自社で新卒採用に踏み切ることに確信が持てない状態でした。Legaseedさんはその不安を払拭してくださっただけでなく、一緒に想いを言語化する部分まで寄り添ってくださりました。その過程があったからこそ、新卒採用にあまり前向きではなかった社長を説得し、新卒採用に踏み切ることができました。
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Legaseedへご依頼いただく決め手となったポイントは何でしょうか?
近藤社長のセミナーで新卒採用の必要性を確信したことと、担当の矢永さんが弊社の将来について親身になって考えてくださったこともあり、新卒採用はLegaseedさんにお願いしたいと思いました。その後、CORE(理念策定研修)も導入し、初めて外部研修を受けました。内容が非常に充実しており、社長・社員共に満足度が高く、COREによって新卒採用のための意識付けを社内にもたらすことができたと思います。他社との比較はしませんでした。
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導入後にはどのような成果が得られましたか?
計画通り4名の内定承諾を得られました。新卒採用では「積極的かつ前向きに成長していきたい」という学生を求めており、今回の内定者は成長意欲が高いと感じます。弊社で扱うネジという商品は影の存在ではありますが、Legaseedさん作成のワークのおかげもあって「自分たちが中心となって未来を創っていく!」というポジティブなメッセージが学生に刺さり、この会社なら活躍できると実感できたようです。
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Legaseedに依頼してよかったと特に感じていただけた部分は何でしょうか?
新卒で入社した学生が、Legaseedの矢永さんのことを弊社の社員と勘違いしていたくらい、社員にとけ込んで学生と関わってくださったことです。また、内定後のACE(内定者育成)研修では、入社に先駆けて意識を高めることができ、Legaseedさんのパワーにたくさんの刺激を受けたと聞いております。
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新卒採用によって解決できた組織課題はございますか?
社員の高齢化問題です。責任者の多くが50歳以上で、組織をあげて若返りを図る必要がありました。今回、企業の成長に貢献する若いグローバル人材を採用できたことでこの課題を解決できたと感じます。また、弊社は合併前の30年間、商品力不足に悩んでいました。業績は右肩上がりだったのですが、新しい技術を取り入れることがむずかしく、時代に適応できていませんでした。しかし、グローバルメーカーになった現在、世界各地の研究室で日々新しい商品が開発され環境が大きく変化しています。このような「ローカルからグローバルへ」という大変化に柔軟に適応できているのも、新卒社員の柔軟さがあるからではないかと思います。
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新卒採用によって社員の方にも影響があったのでしょうか?
新卒社員を迎えるにあたり、企業全体に彼らを積極的に受け入れる体制をつくろうという意識が芽生えました。先輩社員が新卒社員向けのトレーニング資料を作成するなど、各自が新しい取り組みを率先して始めるようになりました。一番若いセールスエンジニア(32歳)も、後輩を迎えるにあたりモチベーションが向上し、「年内に伝説をつくる!」と宣言するなど社内に活気が生まれました。
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内定者の方はすでに活動されていますか?
内定期間中から実務をしており、セールスエンジニアは技術的な勉強を、経理は現場で様々な業務の引き継ぎを行なっています。経理で内定した学生は、プレゼン能力が高くリーダーシップや志もあるため、採用にも携わってもらっています。新卒人材は、幹部候補としていろいろな部署を経験することで会社を知ってほしいし、自分のやりたいことを見つけてほしい。それが可能なのも外資の面白さの一つだと思います。
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今後の目標は?
一言で言えば「新しい仲間と共に新しいスタートを切ること」です。外資として再スタートを切ったばかりですが、社長交代を機に実施したいことは大きく以下の二つです。
①大手グローバル企業という自覚をもつ
今までは社員30名の中小企業でしたが、合併で3,200名のグローバル企業の中の30名になり、企業文化の改革は必須です。既存社員にとって弊社は「日本企業」ですが、新入社員にとっては「大手グローバル企業」に変わります。何色にも染まっていない新入社員が新しい風を吹かせて、既存社員の意識も変えていく流れをつくりたいです。②人事制度の構築
人事制度の構築も新入社員の協力を得たいです。今までは世界人事制度により人事制度の内容が決まっていましたが、今回はローカルトランスレーションでと言われています。23卒の新入社員の意見を取り入れながら「グローバル企業×日本文化」の制度を創っていけたらと考えています。 -
Legaseedのコンサルティングは、どのような企業にオススメですか?
新卒採用では、変革期を迎えている企業ですね。中小企業にとって新卒採用のハードルは高く、入社後の研修まで手が回らないと考える企業が多いと思います。しかしそのような企業こそ、企業全体が活気づく新卒採用に取り組むことをオススメします。
新卒採用を皮切りにまとまる社内
人材確保以外にも大きな効力を発揮
M&Aを通じて日系から外資系企業に切り替わる、大きな組織変革。「社内に新たな風を」とのご要望からはじまった本案件のポイントは、今後も見据えた採用の「型」づくりです。新卒採用未経験の企業様でしたので、3年・5年・10年単位での求める人材選定を丁寧に行い、今迎え入れるべき人材を確定させました。
さらに「自社の魅力」を言語化していく中で、2社間にあった文化をうまく融合する機会にもなりました。ただ人を増やすだけでなく、まとまりある強靭な組織体制が創れることも新卒採用の醍醐味です。